それなり日記

映像作家、三宅美奈子の日記のようなものです。

鼻優先の生活

 

今日は朝起きたらあまりにも寒くて、しばしフリーズした。着る服が、ない。

寒くなることは分かっていたし、10月になったのでヒートテックも洗濯した。が、予想以上に寒いではないか。

ということで朝からため息である。

 

春と秋は洋服選びが億劫だ。「半袖にカーディガンとか羽織ればイイじゃん」などと言われるのだが、まずコーディネートというものが出来ないのだよ。

夏はトップスが一枚で済む。冬もセーターを着れば済む。一枚で!そこが大事なの!

 

毎年毎年、この時期は出かける前に何を着ていいのか分からず、軽く発狂していることがある。(これは大袈裟ではないです、特に急いでたりするとパニックを起こす)

 

なんでそんなことになるのかと考えてみたら、「コーディネートを無視して服を買う」からだ。

「これ可愛い!」で服単体を見て買ってしまう。家にある服のことを思い出さない。それが原因。

 

だいたいスーパーで食材買おうと思っても、家にまだある野菜とかあまり考えられないし、出る前に冷蔵庫確認してから行こう!と決めても5秒後には忘れている。結局、料理に使うであろう食材を全部買うことになる。

とか書いてみたけどさ、よく考えたらスーパーでの買い物と料理はうちの人がほとんどやってくれている。私、たまにしかやらないから買い物が下手なだけじゃん。

 

いや、うちの人の株を上げてどうするんだ。

洋服の話だ。とにかくね、例え所有している洋服を思い出したとて、頭の中でコーディネートするのが私には難しい。

なんでだ、なんで文章を読んだら映像で再生される頭のくせして、洋服のコーディネートは浮かばないんだ。なんだか妙にくやしい。

 

 

洋服は好きだ。高校生の時に、そういう専門学校に通いたいなと思ったこともあるくらいだし。

でも服は好きなのだが、自分の見た目がそんなに好きじゃないから、着た時にテンションが上がるということが少ない。

本当に「服」だけが好きなのだ。自分が着る、という設定はどうでもいい。むしろ、可愛い服を似合う人に着せるために買う方が楽しいかもしれない。

センスがあるかどうかは別として。

 

 

相変わらず苦手とか好きじゃないとか、そんな話ばっかりしてるな。プラスの話も書きなさいよ。という心の声が聞こえたので、好きなものの話を書こう。

 

ちょっと洋服に近いものがあるのだが、私は香水がとても好きだ。

当然だが香水は見るものではない。もちろん瓶が可愛いという理由で欲しくなることもあるが、鼻で楽しむものである。

つまり、香りだと自分の見た目と直結しない。自分の持つ雰囲気に合うかどうか、というのはあるが顔の造形やら体型やらよりは、似合うかどうかの幅が広い。

 

さらに季節だったり、その日の気分だったり、またはジンクス的な感じだったり、毎日のようにコロコロ変えても問題ない。

私はすぐ髪型やメイクを変えたがるタイプだったのだが、香水を変えることでその欲求は落ち着いてきた。

髪型もメイクも、なんなら洋服のテイストも毎日変えるのは、さすがに大変だ。しかも私の「変えたい」は「黒髪から金髪に」くらいの振り幅だ。

 

ところが、香水だとそれだけで全体的な印象すら変える力がある。少なくとも私にはそう思える。

まぁ、自分のシグネチャーセントみたいなものを見つけるのも素敵かなと思うのだが、基本が移り気の私にはまだまだ無理そうだ。

 

そして好きな香りを纏うと気持ちも落ち着く。

普段からあらゆることにパニックになったり、やらかしがちな私にはお手軽な特効薬である。

 

さらに言えば香水には調香師がいて、芸術作品でもある。調香師ごとに個性や傾向があるし、それを読み解いていくのも面白い。

読み解く…嗅ぎ解く?纏い解く?どれでもいいか。

しかも同じ香水でも、人によって香り方が変わることが多い。さらに同じ人が同じ香水をつけても、気温や体調で香り立ちが変化する。奥がとても深い。

香りのする液体というだけなのに、何回も何通りも、とても長い時間楽しませてくれるのだ。

 

 

 

 

 

さてと、明日はどの香りと過ごそうか。

そして天気予報を見たら明日も寒いらしいので、今から服を用意したいところ。する、とは言い切れない。

 

 

 

 

 

おまけ。

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パンダってなんか本物を見ると、背中にチャックついてない?って思っちゃう。なんでかな。

あ、今はジッパーって言うんだろうけども、チャックなんだよチャック。なんとなく伝わりますか。

でもとても可愛いよね、パンダ。大好き。