それなり日記

映像作家、三宅美奈子の日記のようなものです。

荻窪譚

 

 

数年ぶりに、荻窪駅に降りる用事があった。

待ち合わせしている友人には15:03着の電車に乗る旨の連絡をしたのだが、着いたのは15:15だった。なんでかって、新宿から荻窪を通り過ぎる中央特快に乗ってしまったからだ。

眠かった訳でもスマホに夢中になっていた訳でも乗り換え案内を調べなかった訳でもない。オールクリアな脳みそで純然たるミスをした。

ミスをすると自分の阿保さ加減に凹むことがあるのだが、このくらいのミスは日常茶飯事なので凹むことはない。まぁ、ため息くらいはつくけど。そして私は無事、三鷹から折り返した。...無事とは?

 

おにぎり屋さんの前で立って読書をしていた友人と合流し、昼ごはんを食べ忘れていたのでおにぎりを2つ買った。

「店の前で突っ立って読書をする友人」と「電車を間違えお昼ご飯も完全に忘れていた私」という組み合わせ。いやでも、待たせたのは私が悪いので何も言うまい。

 

買ったおにぎりは筋子とおぼろ昆布。両方ともラスイチだった。スタンダードじゃない具だけど、意外と人気なんだなと思ったり。

 

たまに筋子といくらを同じものとして捉えている人がいるのだが、全然違う。私はおにぎりの具なら断然いくらより筋子がいいな。いくらはプチプチしすぎていて、お米にマッチしないと思っている。筋子はあまり売ってないのが難点なんだけど。

というか筋子のおにぎりがスタンダードなのって、北海道に縁がある人ぐらいなのかもしれないな。

 

おぼろ昆布おにぎりを好きなのは、実家の味だからだ。母親がお弁当に入れることが多かったため、何かと食べたくなる。もしかして、おぼろ昆布のおにぎりばかり作る母親もちょっと珍しいのだろうか。

あれですよ、おぼろ昆布が中に入ってるんじゃないですよ、海苔の代わりに外側に巻いてるやつです。

 

友人もおにぎりを買っていたので、外のベンチに座って食べることに。筋子もおぼろ昆布も美味しかったし、新潟のお米なのでツヤツヤ、程よい弾力、甘みで良かった。

ちなみに私がおにぎりを2個食べる間に、友人は3個食べていた。早い。

 

 

そしてようやく目的地へと。

www.title-books.com

 

この本屋さんのギャラリーで、くどうれいんさん、みやざきひろかずさんの『あんまりすてきだったから』原画展をやっていたのだ。(残念ながら昨日が最終日)

 

くどうれいんさんは絵本作家ということでもなくてエッセイや小説も書く、さらには短歌や俳句も詠まれる作家さん。

私はエッセイが好きなのでプレゼントなんかにもしちゃっている。食にまつわるエッセイの描写は特に秀逸なので。(お腹空くけど)

 

今回は原画展ということで、みやざきひろかずさんの絵を近づいてじっくり見たり、ひいて額を含めた全体を眺めたり。

細かいタッチの部分とか、凹凸がある紙に乗っている絵の具の感じとかは本では見れないのでね。原画展っていいね。

そうそう、額がとても素敵だったな。展示とかって、そこまで含めて作品だったりするんだけれども。みやざきさんの場合はご自分で作られているみたいですね。

 

 

いつか、絵を買うのが夢だな。小さいものなら買えるかな?というものもあるけどね。ある程度のサイズ感のものを買ってみたい。出会った時に「これだ!」と絵を買うには、まだまだお金がない。

そう考えると本とか映画とか、めちゃくちゃお得だ。ありがたい。

 

 

荻窪駅までの帰りしな、友人からオススメされたカフェオレ大福を購入。

美味しすぎて秒でなくなってしまったので、細かく味の感想を述べるのがちょっと難しい。とにかく美味しかった。

生地の柔らかさも甘さ控えめのクリームもあんこの滑らかさも良くて、冷凍できるってことなのでまた買いに行きたい。

 

 

 

 

 

今度行く時は特快に乗らないと思う。学習したから。

 

 

 

 

 

おまけ。

bijutsutecho.com

ものすごく行きたいけど福岡は遠すぎる。

東京都庭園美術館での岡上淑子さんの展示は2019年の春だったな。もうそんなに経ったのか。