それなり日記

映像作家、三宅美奈子の日記のようなものです。

交差する日々

 

ちょっと前になるが、気になっていた『Roundabout』というお店に行った。

代々木上原にある、お洒落な服や雑貨のお店だ。

mendicus.com

 

お洒落なお店はちょっと緊張する。

まず私自身がお洒落ではない。そして店内での立ち振る舞い、作法がイマイチ分からないので挙動不審になる。(そんなもの無いのかもしれないが)

でもこのお店に関しては店構えがとても好みだったので、どうしても店内に興味があった。

具体的に言うと、入り口が良い。お店自体が地下にあるのだが、誘うように薄暗い階段がある。そこが演出する静謐さが、この先に何があるの?という期待感を増幅させる。

すごく良かったのに、写真を撮ってくるのを忘れた。「素敵だ!」と舞い上がると、自分の気持ちだけで満足してしまいがち。

 

店内に入るとコンクリ打ちっぱなしの空間に、シンプルだがひとひねりあり、みたいな商品が並んでいた。でもお手頃な値段のもの多く、そこにおののく必要はない。

 

そして何より、店員さんが優しかった!質問にとても丁寧に答えてくれて、私のニーズに沿った提案をしてくれた。平日で空いていたからかもしれないが、心地よい接客で楽しくなった。

お香を試しにいくつか焚いてもらったので、すいません〜という感じで謝っていたのだが、「全然構いません」と笑顔で嫌味なく対応していただいた。

かと言って押し付けがましくも無いので、変に買わなきゃ!のプレッシャーもなかった。

たまたまその店員さんだけがそうだった可能性もあるし、波長が合う合わないはあるのだろうが、とにかく私には全てがちょうど良かった。

 

接客の距離感がバグっている店員さんは困る。某百貨店の香水売り場で、ずっと横についてくる店員さんが居た。

説明をしてくれるならいいのだが、こちらから質問すると答えてくれるものの、だまーって横に居る時間の方が多かった。圧よ。

さらに同じ百貨店の別の売り場でも、同じようなことをする店員さんが居た。ちなみにふたりとも男性だったので、なんとなく女性よりも圧を感じた。

そういう時は帰宅してから「私がなにか引き寄せやすいのか…?」と謎の疲労感に襲われる。

 

 

結局、Roundaboutではお香ではなく(焚いてもらったのにすみません)友人への誕生日プレゼントと真っ白なストールと、どピンクのハンドタオルを買った。

 

会計を終えてから再び薄暗い階段を抜けると、カンカンに照りつける太陽によって急に時間が動き出した。そうか、このお店って日常のちょっと先みたいなものを提案してくれる場所なのか、と勝手に納得した。

私の買ったものたち、そしてこの体験は、これからの毎日をそれとなく支えてくれるのだ。

 

 

 

 

 

 

お香とフレグランスオイルと文房具とアクセサリーが気になるな、また行かなきゃなー。

今度は入り口の写真を撮ってこよう。

 

 

 

 

おまけ。

どピンクのハンドタオルとは?と思った人はこちらをどうぞ。

little-little.stores.jp

どうですか、思ったよりもピンクでしたか?そうでもなかったです?

ちなみに真っ赤と迷った。夏は派手なものが気になる季節だ。