それなり日記

映像作家、三宅美奈子の日記のようなものです。

書きっぱなし投げっぱなし

前回の続き。 minakomovie.hatenablog.com 喫茶店からカフェに移動。喫茶店とカフェの何が違うのかはうまいこと説明できないが察していただきたい。なんとなくあるでしょ、なんとなく。 次のカフェはメニューがわりと豊富で店内は薄暗く、時間を気にせずまっ…

初出

気温はまだ高いが、秋の気配だ。 私は秋になると調子を崩す。ありとあらゆる調子が崩れるのだが、主に肌荒れとメンタルである。すなわち秋の気配とは肌にアレルギー性のブツブツができることと、気持ちが鬱々して全てにおいてのやる気が削がれることである。…

鯖落ち

前回の続き、3人でB&Bに着いたところからスタート。 minakomovie.hatenablog.com お店の前に着いたはいいが、人が列をなしている。まだオープンしていないらしい。作家さんとか来ているのかな、などと思いながらふんわりと眺める。 ひとまず我々は近くのベン…

マインドはJKで下北沢を練り歩く

『射精責任』という本をご存知だろうか。 タイトルが攻めているなぁというのが、たいていの人の感想だろう。私もこれは清々しいなと思ったし、変な方向から攻撃されそうだなとも思った。 射精責任 作者:ガブリエル・ブレア 太田出版 Amazon 私はこの本の翻訳…

デロデロと越えてゆくひと

『甲斐荘楠音の全貌』を観に東京ステーションギャラリーへ。 私はこの人の描く女性の肉感が大好きだ。西洋の裸婦なども肉感的だが、正直ピンとこないものが多い。それが人種が違うことによるものなのか、それとも別の理由かと自問自答していたところ、ひとつ…

魔界・後編『夜が足りない』

ブログでも書こうかな、と思いながら珈琲を淹れるためにティファールのポットに水を入れたのち、なぜかコンロの上にセットしてしまった。 「あ、これTwitter(当時)で見たやつだ」と笑えてくる。ちょっとだけ火をつけたい欲求に駆られたが、さすがに大人な…

魔界・後編、と見せかけて中編

サイゼリヤ、夜が更けてからの話ね。 前編はこちら。 minakomovie.hatenablog.com そもそも何時間いるんだよ。まぁアレコレ頼んだから許して欲しい。 我々は人間の話をするのが好きである。濃いめの。 人間関係の話になってくると出てくるのが、恋愛的なアレ…

サイゼリヤという魔界にて

ただの思いつきで、友人たちとサイゼリヤに集合することになった。友人とはいつもの友人、それからPさんである。毎度出てくる人たち。 過去記事はこの辺りかな。 minakomovie.hatenablog.com サイゼリヤはたまに行くのだが、だいたい同じものを食べる。ミラ…

41歳、楽しさを味わう。

レバニラと素麺が美味しい季節になってきた。 別に両方いっぺんに食べるという意味ではない。素麺はね、島の光ばかり食べています。小豆島の素麺は本当に美味しいよ。水とか潮風がいいのかね?あと油かな、やはり。 www.somen-shimanohikari.shop レバニラに…

細胞ガチンコ対決

文芸誌ってのは場所を取る。 私は好きな作家の場合、単行本化を待たずに文芸誌で買うことがある。いち早く読めるのは良いのだが、とにかく保管場所に困っている。小説家でも出版関係者でもないくせに、山積みだ。 しかし今月はそんなことも言っていられなか…

私は小躍りする猿。

この前、おまけに書いたアンリ・ミショー『みじめな奇蹟』が面白い。 まだ全部は読んでいないのだが(もったいないので少しづつ読んでいる)やはり詩人の文章という感じだ。この本はメスカリンやハシシなどの薬物体験記であるが、とにかくイメージを想起する…

計画性はあるのに移ろいやすい人の会

昼も夜もカレーを食べるぞ!というお誘いを受けた。 私は辛いもの、そしてスパイス大好き人間なので当然のごとくカレーは好物である。連続で食べても飽きないし、ストレスで胃がやられるくせに、カレーの刺激では胃をやられることが少ない。 そんな私なので…

履歴が徳島だらけ

阿波しらさぎ文学賞の話、後編。 徳島のことをまず調べなければ。 そう思ってブラウザを立ち上げたものの、とっかかりがない。私は普段から映画になりそうな気になるネタや、良さそうな風景をメモっているので、ひとまずその中に徳島が関係するものがないか…

ワープロに感熱紙、の時代をご存知か。

だいたい25年振りかぁ、と書き終わって気がついた。 なんのことかというと、小説である。15ページほどなのでたいした長さではないが、四半世紀振りに小説という形態のものを書き上げた。 私は小さい頃から文章を読むことが好きで妄想が捗る子供だったという…

文学なんて個人的なものです。

文フリ、後編である。 4人揃った我々は、しばらくタリーズでしゃべりつつ、会場入り口の混雑が緩和するのを待った。開場30分ほど経った頃に入り口までゾロゾロと行ってみると、一応スムーズに入れるものの、なかなかの人混みである。 世の中にこんなに文学好…

三人寄れば四人目が来る

前から気になっていた文学フリマというものに行ってみた。 いわゆるコミケの小説版、ZINEなどを作家さんが手売りする大きなイベントである。最近盛り上がりを見せているなぁと思っていたのだが、コロナ禍というのも手伝ってなかなか行けずにいた。 すると文…

線の狂気と真理

書こうと思いながら忘れていたが、4月の頭に東京都美術館で開催されていた『レオポルド美術館 エゴン・シーレ展』を観に行った。 シーレは好きなので観に行くという一択ではあったが、展示の内容はちょっと微妙だった。もちろん本物が観れるのは嬉しいし、図…

子供のようにパート2

再びお菓子をもらった。今度はいつもの友人の家族からだ。 なんだろう、もしかしてお菓子をあげておけば上機嫌な生き物だと思われているのだろうか?間違ってないけど。 もらったのは韓国土産だった。 …1945年からの『元祖』ということしか分からない。 ふむ…

時には子供のように柔軟に。

齢40にして、なんの脈絡もなく『アンパンマン ペロペロチョコ』をもらった。 いつもの友人の、友人から頂いた。 その人には一度だけお会いしている。と言っても、ちらっと挨拶しただけだが。ただ、いつもの友人を介してお互いの存在をそれなりに知っている感…

花と酒と甘味

桜をきちんと愛でる間もなく、気がついたら4月に突入。 昔は4月に満開だったような。入学式の頃にもまだ咲いていた記憶がある。 私の母校は正門の前に立派な桜並木があり、みんなそこで写真を撮っていた。私ももれなく撮っていたはずだが、写真嫌いだったた…

銀座ってやつは。

休日の銀座は復活しつつあった。 先日、松屋銀座に用事があり祝日の歩行者天国を歩いてみた。平日に行くことが多いので、人の多さに驚きつつ海外からの旅行客の姿に懐かしさを感じた。 しかし、人混みが苦手な私はひょこひょこ歩きになっていた。ひょこひょ…

飛び火

諏訪敦さんの個展を観に、府中市美術館まで行ってきた。 『眼窩裏の火事』という展示だ。 諏訪敦「眼窩裏の火事」 東京都府中市ホームページ いわゆる写実絵画と言われるような作品だが、そもそも私は『写実』という言い方をあまり信じていない。もちろん区…

YouTubeの正しい使い方

雪が降った日に、私は黙々と椅子を組み立てていた。 ちょっと前にギックリ腰になったので、10年くらい使った椅子を捨てる決意をしたのだ。 私は家でパソコン作業をすることが多い。なのに椅子に無頓着だったのがいけない。知らず知らずのうちに、腰に負担…

彼岸此岸の間にて

今日は記憶を辿るだけの記事である。 長いので本当に暇で、なおかつ私に興味がある人だけに読むことをオススメする。 人間、ある程度生きていれば「二度と体験したくない」という経験のひとつやふたつあると思う。 前に投稿した記事に、三途の川を渡りかけた…

手間がスゴイ

今日は朝から下着を切り刻んだ。 別にとち狂ったわけではない。単に古くなり着れなくなった下着をハサミで刻み、色のついた袋に入れて廃棄しただけだ。 他の人が下着を捨てる時にどうしているかは知らない。みんな同じように切り刻んでいるのだろうか? とに…

無駄は心の養分なり

けったいな柄のコンバースを買った。カップヌードル柄である。 store.nissin.com 写真を見た瞬間「ダサいな」と「可愛いな」がせめぎ合った。人によっては「圧倒的にダサい」になると思われるが、私の場合は「ダサ可愛い」に落ち着いた。 でも通常のコンバー…

ずっと図書館が友達。

先日の記事が暗めだったので、今日は平常運転な記事をアップする。 去年のことだが私はついに「図書館の概念香水」を買った。 香水に興味のない人は「マジで何言ってんの?」状態かもしれないが、そういうものがあるのだ。 『FUEGUIA 1833』というブランドの…

何故こんなにも食い意地が張るようになったか。

きちんとした風邪をひいてしまった。 これを書いている今も喉が痛い。新型コロナではなかったのだが、じゃあなんなんだという感じではある。 喉のイガイガから始まり熱が出始め、倦怠感がひどかった。高熱にはならなかったが、だるすぎて3日ほど寝続けた。平…

正月は太るしかやることがない。

新年ですね。2023年かぁ。 マメに書こうとしていたこのブログ、12月は全く書けなかった。そもそもマメじゃない上に、昨年末は絶不調という。ギリギリでいろんなことをこなして、なんとか年越しできた。 ま、わりとすぐ不調になるんで平常運転と言えば平常運…

生で見た〇〇の話

最近ちょこちょこ観劇する機会が増えている。 昔はよく劇場に行っていた。人生で初めて自主的にチケットを取ったのは高校2年生だったと思う。 何を思ったのかひとりで下北沢の小劇場に乗り込んだ。ほぼ四半世紀前...今考えると他に先に行くものがあるだろ、…