それなり日記

映像作家、三宅美奈子の日記のようなものです。

子供のようにパート2

 

再びお菓子をもらった。今度はいつもの友人の家族からだ。

なんだろう、もしかしてお菓子をあげておけば上機嫌な生き物だと思われているのだろうか?間違ってないけど。

 

もらったのは韓国土産だった。

…1945年からの『元祖』ということしか分からない。

ふむ、こちらを見ると羊羹だと分かる。ということはこの茶色いのほほんとしたキャラクターは小豆か。

 

友人の家族いわく、見た瞬間に私へのお土産だと決めたそうだ。ちなみに会ったことはない。友人が私の話を家族にしているだけだ。

それだけでこのお土産とは。なぜ私のキャラがばれているのだ。勘が良いね。

中の包装は金色だった。延棒感がある。

日本だと羊羹の包みはだいたい銀色だよな。何にせよ、ホイル的なものじゃないとダメということなのか。

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中身はよく見る羊羹である。ツヤツヤで焦げ茶色。

(金紙をバナナみたいに剥いてしまったが、開け方はこれで合っているのだろうか)

味も当たり前だが、羊羹だった。小豆と黒糖のような甘い味がした。ただし、よくよく味わうと謎のクリーミーさがある。小豆の種類が違うのだろうか。ほんの少しだけ薬膳味があるというか…ただこれは、韓国という先入観かもしれない。

調べてみると、韓国の小豆が大きいという話も見受けられる。やはり若干の違いがありそうだ。そりゃあ、風味も変わってくるな。

 

 

ちなみに「栄養!」と書いて売っていたらしい。

おそらく私は栄養過多だけども。特に甘味は摂取しすぎているくらいである。

日本でも羊羹は栄養(カロリー)があって、非常食として優れているとされている。登山に持って行け、とか書いてあるのをよく見る。

井村屋に関しては「えいようかん」という非常食用にした羊羹を出しているらしい。

www.imuraya.co.jp

 

5年半も持つのは良いな。買っておこうか。

本当は大好きな『あずきバー』を非常食にしたいところなんだが。硬いし冷たいし、水分なさすぎて向いている訳がない。

 

ところで、あずきバーって石ぐらい硬いよな、と思って調べたところ

岐阜県関市の刃物メーカーが行った測定によると、あずきバーの硬さはロックウェル硬さにして最大で HRC 320 あり、これは人間の歯(HRC 34)どころかサファイアHRC 227)よりも硬い。

と、Wikipediaが言っていた。

 

でしょうね。原材料のシンプルさ故の硬さ。ペロペロチョコより断然硬いので、こちらをペロペロするべきではと思うが、それだと小豆の風味が口に広がらず美味しくない。

ちなみにペロペロチョコの話はこちらです。

minakomovie.hatenablog.com

 

あの硬い『あずきバー』を美味しくいただくには、比較的丈夫な奥歯で割るしかない。

私は寝ている時に歯軋りをすることが多く、歯にヒビが入っている。しかも、至る所にだ。(マウスピースを作ればいいんだろうが、歯医者嫌いもあってなかなか踏み切れない)

そんな私があずきバーを食べる時は、それなりに犠牲を覚悟する。幸いあずきバーが原因で歯が欠けたことはまだないが。果たして、いつまで食べられるのかは疑問である。

 

そもそも、ちょっと室温で柔らかくしてから食べるべきなのである。なんで決死の覚悟で食べているんだろう。普段から人を待ったり、ゆっくり行動するのは苦じゃないくせに、あずきバーが柔らかくなるのは待てないのだ。

ちなみに新幹線のアイスも待てない。待てなくて、手のひらを犠牲にする。でもそうすると周縁部だけ溶けて、結果的に食べにくいんだよな。分かっているのにいつも手のひらを赤くしてしまう。

 

…動きの問題ではなく、食い意地の問題だった。好物を目の前にすると待てないのだ。

猫舌なのに、熱くて辛い台湾ラーメンを早食いするしね。そしてだいたい上顎の皮膚、もしくは舌を犠牲にする。私はいつも、何かを犠牲にしながら美味しいものを食べているらしい。

 

でもよく考えたら、たいていの食事はそれ自体が「犠牲」だもんな。こちらが多少の犠牲を払って食べるのは当たり前という気がしてきた。

こちらの犠牲が歯とか皮膚というのが妥当なのかは分からないが。

 

犠牲を払うということ、払われた犠牲を血肉にするということ、食事というのはなんとも物騒なんだな。生きていくってそれだけで物騒なことなのかもしれない。

あと何年生きて、あと何回食事をするかを正確には把握できないが、危険を感じながら美味しく食べ物をいただくことにする。宇多田ヒカルが「ひとりじゃ孤独を感じられない」って言ってるけど、ちょっとそういう感じだ。物騒じゃないと美味しくないってことだと思う。

 

 

語彙力がなくて言いたいことが伝わらないかもしれないが。(そもそもこのブログで『言いたいこと』なんてあまり無いんだけども)私の食い意地が張っている限りは生への執着がすごいってことなので、皆さまご安心くださいという感じだ。

 

という訳で、私にもっと食べ物をくれてもいいよ。

 

 

 

 

 

おまけ。

bluegiant-movie.jp

観たんですよ。

演奏のシーンが良かったけど、どうにもこうにもダイジェスト感は否めなかったので漫画を読もうと思います。でもそれだと音はないっていうジレンマ。

あと急に降ってくるアレがね...ああいうのあまり好きじゃないのよね。もっと本人の内的葛藤が見たかった。たぶん漫画だと感じられるんだろうな、と思いつつ。難しいですね、この尺におさめるのって。