それなり日記

映像作家、三宅美奈子の日記のようなものです。

眉毛との相関関係

中学生が眉毛を整えたら別室登校させられた、という話を聞いて自分の中学校時代を思い出した。

 

私はガッツリ眉毛を整えていたが、中学3年生の時に先生に言われた。「眉毛は生やしなさい」と。

指定校推薦の面接があって、その方が先方に対して印象がいいということだった。

いや、眉毛自体は生えてるだろ、全剃りしてたら怖いかもしれないけどさ。

アホくさいと思いながら、一応は整えるのをやめた。そして面接前にはまばらな感じで毛が増えた。ずっと抜いてると生えてこなくなるもんだ。むしろみっともないよ。

 

そして面接に臨んだが、落ちた。指定校は内申書という単純な成績以外を加味したものが重視されていた。成績が良いのは大前提だからだ。

でも私は内申点が低い生徒だった。何故かは想像にお任せして割愛する。

内申点が低いことが分かっているなら推薦なんて諦めろという話だが、楽をしたかったのだ。行きたい高校はことごとく親に渋られたため、もはや受験勉強そのものを頑張る気が起きなかった。

推薦で受かった生徒は私よりもトータルで成績が良かった。その上でたいていの人に好かれるような性格だったし、運動もできて優秀そのものだった。

そんな眩しい存在に、私が太刀打ちできるはずがなかった。

 

眉毛を整えないという(当時の私からしたら)屈辱に耐えたのに、あっさり落ちた。こんなことならずっと抜いておけば良かったと思った。

私は自分の太い眉毛がとにかく嫌いだったのだ。毛を抜くだけで思春期のコンプレックスがひとつ減る。そんなの、いい影響しかないはずなのに。

だいたい面接の時に顔立ちについてジロジロと見るのだろうか?私が面接官だったら眉毛なんてどうでもいい。眉毛で落とされるとしたら、正直そんな学校行かなくていいんじゃないか。

 

 

 

 

 

本当にしょーもない校則はさっさと廃止したらいいのに。眉毛を整えたくらいで成績も性格も人生も悪い方には変わらない。

それに、私が中学生の時って25年前くらいだ。まだ同じことを言ってるって、日本の学校は化石なのか。25年っていうのは四半世紀だぞ。

 

ちなみに一般受験で件の高校を受けて、無事に入学できた。その高校は校則がゆるゆるだった。だから当時の流行りに乗って制服をカスタムし、化粧したりピアスをする子も居た。

でも進学校のため、成績優秀かつ性格がいい子も多かった。学校が文武両道を掲げていたため部活も活発だったし、先輩後輩も関係なく仲良しで、文化祭や体育祭も生徒主導で盛り上げて開催していた。

学校側が自由にさせた結果、勝手に生徒は向上心を持って成長していったのだ。(そんな優秀な生徒たちを尻目に、私は早々に人生そのものをドロップアウトしそうになっていたのだが)

 

成績と人格と眉毛、やっぱ関係ない。

 

 

 

 

 

おまけ。

ちょっと前に、可愛いのでまとめ買いした竹久夢二の切手。

こちらをデザインした貝淵さんの対談を載せておこう。

素敵だなぁ、この小さな紙片の中に夢とメッセージが詰まっている。

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